人は、人に、褒められたい。
たぶん、それだけの生き物。
俺は、汗をかくのも結果だと思うよ。
もう10年以上も前の話ですが、
ある仕事で師匠のOKがもらえず、事務所で完徹して再考。
翌朝コピーを見せて言われたのが
「切り口が全部一緒」「はい、やりなおし」
それが3日ほど続いた朝、
もう何も浮かばなくなり、土下座して訴えました。
「書けません。師匠が書いてください…」と。
色々あって最後は自分で書きましたが、
いま思い出しても寒気がする、
人生史上最強に情けない話しの1つです笑。
冒頭の商品コピー(俺は〜)は、
あの頃の自分が、
あの頃のあの人に言われたかった言葉…
を思いながら書いたもの。
結果を出した人のプロセスは美談になるけど、
そうじゃない人のプロセス(汗をかくこと)が
日の目をみることはありません。
だけど、そんな人たちが、
少なくとも僕が、必死に生きている。
ポカリスエットという商品は、若者だけじゃなく、
そんな彼らや僕を応援している商品だと思いました。
最近はようやく
いろんなお仕事を頂けるようになりましたが、
今でも、ずっと、
天国にいるあの人に、書いたコピーを褒めてもらいたい。
そう想いながら、ビクビクしながら、
日々言葉と向きあっています。
コピーライターになってからは、
結局いつも、
醜くて弱い自分を応援するような言葉を
探しているような気がします笑
2021.03.24現在